計測方法(モルミルス)

「体長」と「全長」について
魚類の体の長さの指標としては、「全長」と「体長」があります。
「全長」は頭の先端から尾ビレ先端までの距離を示し、「体長」はヒレを除く体の大きさ(吻端から尾鰭基部までの距離)を示します。
参考までに、全長は英語でTotal length、体長はStandard length。文献等ではそれぞれ簡略化してT.L.、S.L.と記載されております。
全長を計測する際の注意点としては、「尾ビレ先端」は「尾ビレを閉じた状態での先端部」を指します。標本の場合は簡単ですが写真での計測では若干誤差が生じてしまいます。

<全長の計測>
通常の魚類の場合は単純に頭の先端から尾ビレ先端までの距離を計ればよいのですが、特殊な吻を持つカムピロモルミルス類等の場合は若干異なり下図のような計測方法となります。
(尾柄部と眼球を通るラインを基本とした、「尾ビレ先端」、「上顎先端」からの垂線の距離)
ポイントは、「下顎の皮弁先端」ではなく、「上顎先端」から計測する点です。
          
「吻長」について
吻長は、「眼球端部から上顎先端部の距離」を指します。吻長計測時も、下顎の皮弁先端部は含めません。